京都アニメーションの放火事件から8月1日で2週間となったが、現場を訪れて祈りを捧げるファンの姿が後を絶たない。「京アニ」はなぜこれほどまで深く愛されるのか、ファンの言葉からその魅力に迫る。
途切れることのないファンの参列
京都市伏見区の京都アニメーション・第1スタジオ前、事件から2週間が経ってもファンたちの姿が後を絶たない。事件翌日に設置された献花台には、参列者は途切れることがなく、雨が降っても大勢の人々が手を合わせにやってくる。
【手向けられた色紙のメッセージ】
「応援しています!頑張ろう!京アニ!」
「いつまでも忘れない。負けるな!京アニ」
「わたしの原点は『Free!』。そう思える作品をありがとう。京アニは永遠」
京都アニメーションは、アニメ制作会社の約9割が東京に集中する中、この業界では珍しく京都に本拠地を置いて、「京アニ」の愛称で親しまれてきた。ファンの心をわしづかみにする京アニ作品の魅力とは一体何なのだろうか?
「自分を作り上げてくれたのが京アニ」
7月29日、事件現場となった建物に向かってひとり手を合わせる女性がいた。鏑木陽子さん(24)だ。
「人生そのものですね。今の自分を作り上げてくれたのが京アニだと思っているので。アニメ・漫画ですけど、生きていると、作品のキャラクターたちは生きていると思っているので。」(鏑木陽子さん)
鏑木さんは京アニ作品に触れた後、人生が大きく変わったと話す。一体、どういうことなのか、大阪市内の自宅を訪ねた。
Q部屋に飾ってあるのはなんのグッズですか?
「『Free!』と…『涼宮ハルヒの憂鬱』の制服とか、私の大好きな『けいおん!』の唯ちゃんのフィギュアです。京アニで癒されています。」(鏑木陽子さん)
鏑木さんが初めて京アニ作品と出会ったのは小学5年生の時だったという。
「『涼宮ハルヒの憂鬱』です。絵がとてもキレイで繊細で、ここまで表現できるんだと思ってすごく衝撃を受けて。私はもともとすごく人見知りで引っ込み思案な性格だったんですけど、『涼宮ハルヒの憂鬱』のエンディングテーマ『ハレ晴レユカイ』の曲を踊ることで自分を表現することができて、すごく明るいキャラクターを作り上げてくれて、京アニが。」(鏑木陽子さん)
Source : 国内 – Yahoo!ニュース